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【大どんでん!】乾くるみさん作品「カラット探偵事務所の事件簿」が油断ならない!

ラルである

季節はすっかり秋である

秋といえば

すっかり食欲と体重が増加しているここ最近

当然ながら

読書の秋である

(う~んムリヤリ感が強い)

そんな秋の夜長を過ごす快適な2冊をご紹介

乾くるみ著「カラット探偵事務所の事件簿1・2」である

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カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)

カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)

 

 先に著者の乾くるみさんについて

いわずと知れたあの名作

イニシエーション・ラブの著者である 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

 

さらにいえばこのイニシエーション・ラブを知る

きっかけになったのが

日本テレビ系「しゃべくり007」という番組での

くりぃむしちゅー有田哲平氏のプレゼンのコーナーであった

 その当時の内容は

おススメの小説を紹介するという企画だった

有田氏はこの作品を番組内で

「小説の枠を超えた イニシエーション・ラブという趣味」

と大絶賛した作品

有田氏の絶賛に世間もすっかり説得され

多くの方にこの作品を読まれた結果

映画化までされたこの作品を書いた乾くるみさんに

すっかりハマったラルであった

以下著書を集めるほどとなり

現在所有は以下の通り

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(ホントはもう1冊「嫉妬事件」が見当たらない!)

読んだすべてを紹介するとべらぼうな文字になるので

今回はスレタイの作品に絞らせてもらおう

 

表紙の絵(装丁画というらしい)を見て

2人が探偵なんだろうと思うその通りの本である

 

家が資産家で道楽から探偵業を始めた古谷と

古谷の同級生で地元新聞社を過労で退職して

古谷に誘われて探偵事務所で勤めだした井上

しかもこの探偵事務所が「謎解き専門」という

普通の探偵事務所では経営が成り立たないような

分野のみを取り扱う特殊な事務所であった

 

始めのころはこの2人がどういう謎解きをしていくのか

読んでる方が不安になるような始まりなんですが

進むにつれて本領発揮をして

様々な事件を謎解きをしていくさまは

なんとも爽快な感覚を与えてくれる

読んだ中で特に

1巻では

「File2 三本の矢」

「File3 兎の暗号」

が秀逸!

他作品の

「File1 卵消失事件」

「File4 別荘写真事件」

「File5 怪文書事件」

「File20 三つの時計」

と全6作品が1巻に収まっている

 

2巻では

「File6 小麦色の誘惑」

「File7 昇降機の密室」

「File8 車は急に・・・」 

「File9 幻の深海生物」

「File10 山師の風景画」

「File11 一子相伝の味」

「File12 つきまとう男」

と7作品が収録されている

1巻を読めばおのずと2巻も読みたくなる・・・

そんな仕掛けをこの作品でも見事に計算されており

読んでて「あっ!」と何度なったことだろうか

まんまと著者の罠にかかった素直なラルである

 

ん?

1巻の「File20 三つの時計」は

数字が違うんじゃ???

いえいえ

ここはさすがの乾くるみワールド炸裂!

先の「イニシエーション・ラブ」でもあった

時系列的トリックの要素が入っており

同章で本作最大の「あっ!」が発生(笑)

 

また

通常本編の最後に「解説」はつきもので

1巻の解説ではまず常人では気づかない

ある武道を行ったことのある方にしかわからない

仕掛けのネタバレがされていたりして

スレタイ通りの全く油断ならないのが

この乾くるみという方の本なのである

 

他の所有画像の中から

「リピート」は今年1月に日本テレビ系で

テレビドラマ化された作品

これもイニシエーション・ラブと同様

本作とドラマでは結末が違う模様

(映画を見てない)

 

「セカンド・ラブ」はamaのレビューでも賛否両論で

ある作品

最後に「あ!そうなのね」があるちょっとせつない作品

 

「蒼林堂古書店へようこそ」はちょっとあったかい作品

古本屋の店主が実在するミステリーを本文で紹介していく

一辺変わった作品

でも最終章ではこれまた「あっ!」が隠されている

乾くるみワールド満載の作品

 

最後に

この本を読むのであればぜひ2巻同時購入を

オススメします

ラルは以前1巻だけ購入して入院時に読んだのだが

1巻を読破した後

「急性2巻を今すぐ読みたい病」が発生www

退院後に即行ったのがこの2巻をamaで買うという

事態になったのは言うまでもない(笑)

いろいろな仕掛け満載のこの作品でぜひこの季節は

「あっ!」

と発してもらいたい

 

乾くるみさんをあやかって

時系列的ちょいヒントを申すのであれば

このスレ一番始めにある本の表紙画像に

最大の「あっ!」のヒントが隠されているのは

1巻を読破した人だけにわかるようにもなっている

(そういう意味では装丁画にも油断ならない!)

 

始解説口調文体のラルでした

でわ~